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【センターだより】令和5年度号外「そふとめん7」を発行しました!!
8/9(水)に実施された教育講演会についてのたよりです。
富山大学から山田正明准教授を講師にお招きして、「医師から見た子どものネット依存」という演題でご講演いただきました。教員だけでなく、児童生徒及び保護者の皆様にもご一読いただきたい内容です。
【センターだより】令和5年度号外「そふとめん6」を発行しました!!
【「読み解く力」向上研究会】雄山中にて授業公開 その3 ~教科部会協議~
授業後に2つの部会に分かれて、「読み解く力」向上の視点から部会協議を行いました。5、6人で構成された5つのグループで意見を交換し、その後、全体で学びを深めました。グループ協議の進行は、立山町「読み解く力」向上推進委員会のメンバーが務めました。
「読み解く力」向上は学力向上の手立てのひとつ。生涯にわたって学び続ける立山町の子供を育てる手立てのひとつと捉えています。
校種、担当学年、専門教科を問わず、立山町の子供の育ち9年間に関わる教員が、「読み解く力」向上の視点から話し合えることが大きな目的です。そして、3年社会の授業同様、自分事として考え、明日からの授業にどう生かしていくか。そんな思いのベクトルはそろえつつ、小中学校それぞれの児童生徒の実態を踏まえた実践を進め、共有することで学び合えるような研修にしたいと思います。
最後に授業を提案してくださった先生方、研修の場を与えてくださった雄山中学校の皆様、協議を支えてくださった推進委員会の方々に、深く感謝申し上げます。ありがとうございました。
第2回向上研究会は2学期に立山中央小学校で、第3回向上研究会は3学期に高野小学校で開催を予定しております。今後とも、どうぞ、よろしくお願いします。
【「読み解く力」向上研究会】雄山中にて授業公開 その2 ~3年社会~
3年社会では公民の授業が公開され、犀川祥裕教諭が現代日本の特色の一つである「少子高齢化」について理解し、生徒が自分事として捉えられるよう、教科書に記載された文章とグラフ等とを、どのようにつないで見させるか、授業展開の工夫がなされていました。
「私たちは少子高齢化社会とどのように関わっていくべきだろうか」という学習課題の提示により、自分事として考える思考材料を教科書の文章やグラフを読み解くことに求めるのだという見通しが生まれました。
「平均寿命と合計特殊出生率」「日本の人口構造の変化」等、グラフから読み取ったことを踏まえて、予想されることをワークシートに整理します。社会科の教科書には文章内容を根拠づけたり、具体化したりする資料がいっぱい!
1ページに3~5の資料が掲載されています。
何を数値化したグラフなのか、縦軸と横軸は何を示しているのか、グラフ自体から見えるのはどんなことか、グラフに隠れた内容、考察できるのはどんなことか・・・。課題解決に資料を読み解くスキルは欠かせません。
「読み解く力」向上は、生徒が自ら学ぶための手段のひとつ。最後に「立山町の施策に関する資料」をもとに話し合うために、教科書の読み解きを丁寧に行いました。
ひとつに定まった答えのない学習課題について、自らの関わりを意識して考えを深めるために、明確な根拠を資料に求める。「読み解く力」を育てることは、思考の土台を確かなものにすることにつながると感じた時間でした。
【「読み解く力」向上研究会】雄山中にて授業公開 その1 ~1年数学~
去る7/2(日)のホームページで、「読み解く力」向上に係る県外視察研修について掲載しましたが、その後、雄山中学校を会場に、第1回向上研究会を7/6(木)に開催し、町内小中学校の教員60名ほどが参加しました。
1年生2クラスで数学の授業を、3年生1クラスで社会の授業を公開し、その後、それぞれの教科部会協議を実施しました。
1年数学では、「文字式の利用」において、長谷川洋一教諭と南里歩教諭が、数量の間の関係を等式や文字式で表せるように、「読み解く力」向上の視点から、授業を提案しました。
文章に赤・青・黄の色線を引いて、立式のための情報を整理するという手立てを実践することで、正しく読み取ろうとする活動を仕組みました。
新たな知識を活用できるようになるには、やってみるしかありません。実践することで「できること」だけでなく、「できないこと」も見つけることができます。
使い慣れたタブレットを活用することで、試行錯誤しながら友達と学び合います。読み解く内容を図にしたり、色線で整理したりすることで、互いの思考をみることができます。
色線を引いた部分を確認しながら、文章を文字式に置き換える過程の正誤を全体で確認します。「読み解く力」に関するスキルを習得するには繰り返しの実践が必要です。ぜひ、今後の学習でも応用できるように頑張ってほしいです。
翌日の授業では、立式の正誤に関する生徒の発言が続き、「なんで~?」「なるほどね」などといったつぶやきが多く聞かれました。さらに、文字式を文章に置き換える逆方向の思考にも挑戦することで、理解を深めていました。
授業後、「難しかった~。」という声を上げた生徒に、「新しいことをできるようにするのは大変。でも、できるようになったら、この先もずっと使えるよ。」と話すと「ふーん、そうなん?」と言っていました。
「難しかった」のひと言は、一生懸命考えた証拠ですね。ずっと先のゴールに行きつくには、まず、歩き始めることです。
【センターだより】令和5年度号外「そふとめん4」「そふとめん5」を発行しました!!
富山県教育委員会による通常学校研修による学びについて、各学校から寄稿していただいています。
今回は、6月27日(火)実施の立山北部小学校、6月29日(木)実施の高野小学校からです。
【センターだより】令和5年度号外「そふとめん3」を発行しました!!
富山県教育委員会による通常学校訪問研修会に立山町教育センターも参加し、学びを共有させていただいております。
そして、研修の様子や内容について、立山区域小中学校からお知らせいただき、センターだより号外に掲載します。
今回は、6月26日(月)に実施された舟橋村立舟橋小学校です。
【県外視察研修の様子から③】先進地の実践報告からの学び
相馬市で「読み解く力」向上に取り組まれるようになって今年度で4年目とのことでした。6月13日には相馬市立桜丘小学校の方から、14日には相馬市教育委員会の方から、試行錯誤しながら積み上げてこられた実践内容について、ご説明いただきました。
多数の資料をご提示いただき、具体的な実践過程、成果と課題等、貴重な情報を惜しみなくご提供くださいました。
視察メンバーからは、研修体制づくりに、リーディングスキルテストの結果分析の活用、小中学校間の連携、市教育委員会からの学校支援等、多くの質問が挙げられました。自校の今後を考える立場の教頭・教務主任の先生方ですので、充実した質疑応答に設定された時間では足りない様子でした。
「読み解く力」はすべての土台に関わるのもであり、子供の幸せに直結する力として捉えて取り組んでおられることが印象に残りました。生涯にわたって学び続ける力を子供たちの中に育てようとする我々立山町の捉えと同じです。
教師が教科書を読み込み、読解力を磨けば、子供への指示が変わる。子供が「読み解く力」を発揮する授業を目指せば、子供自身が「読み解く力」を使って学習できるようになる。実は、大事なことは今も昔も変わらないのではないかと感じた視察研修でした。
お忙しい中、授業と資料を準備していただき、立山町「読み解く力」向上のためにお心遣いいただいた、相馬市教育委員会様、相馬市立桜丘小学校様には、心より感謝申し上げます。
6月23日(金)には、第2回立山町「読み解く力」向上推進委員会を開催し、立山町小中学校のこれまでの取組を踏まえ、今後の実践において「相馬市視察からの学び」をどのように加味していくかについて検討しました。決まった答えが用意されているわけではないので、なかなか大変です。しかし、立山町の小中学校が着実な一歩を踏み出せるように、まずは「相馬市視察からの学び」を周知することから始めたいと思い、推進委員会運営の一翼を担う町センターとして、記事をホームページに掲載しました。
7月6日(木)には、雄山中学校にて、今年度最初の「読み解く力」向上研究会として、3つの授業が公開されます。学期末が迫るこの時期に授業を公開してくださる先生方には感謝申し上げます。新たな視点からの取組として挑戦していただき、「同じ立山町の子供を育てる」小中学校の教員同士で活発な意見交換ができれば、この上ない前進となります。よろしくお願いします。
【県外視察研修の様子から②】相馬市立桜丘小学校での授業参観~4年社会~
県外視察研修で訪れた福島県の相馬市立桜丘小学校では、前回のページに掲載した2年生の国語の他に、4年生の社会も参観させていただきました。
【小学校4年生・社会「水はどこから」より】
月日やめあてを、「共書き」した後、教科書2ページを一文交替で音読します。教科書は手にもって、聞くときも、目で追って黙読します。
「この写真はどれ?」電子黒板で提示する資料について、指さしや線引きで全員が確認します。
語句の意味がわからないなど、つまずきがあると、先生がすべて説明するのではなく、児童とのやりとりで理解できるようになっていきました。
資料の見方に根拠となる文章探し。友達の発言箇所の指差し確認。教科書を「フル活用」です。
視察団は2グループに分かれて、2年国語と4年社会を参観させていただいたので、学年・教科を超えて一貫して実践しておられる取組や、授業で感じた成果等について、具体的に報告し合いました。
百聞は一見に如かず。教室で学ぶ子供の姿を実際に見るのが一番の勉強です。立山町の先生方にも、できるだけ多くの学びを共有したいと思った立山町視察団でした。
【県外視察研修の様子から①】相馬市立桜丘小学校での授業参観~2年国語~
立山町の小中学校では、昨年度から「『主体的・対話的で深い学び』を支える『読み解く力』の育成」に関する取組をとおして、生涯にわたって学び続ける立山町の子供を育てることを目指しています。
その2か年目にあたる今年度は、意識を「探ろう」から「育てよう」にシフトし、立山町のどの学年・学級においても取り組む重点を共有しながら、各校が児童生徒の実態を踏まえた「自校ならではの実践」を具体化しようとしています。
そんな「読み解く力」育成に自治体として先進的に取り組んでおられる福島県相馬市に、6月13、14日の両日、13名の視察メンバーがお伺いしました。視察団は、主として立山町「読み解く力」向上推進委員で構成されており、町教育委員会、町センター職員、町小中学校教員が参加しました。
【小学校2年生・国語「スイミー」より】
先生が授業の「めあて」をまず口頭で伝え、それを書き終えた児童の様子を見ながら書き出していく「聴写」や、子供の発言をもとに読み取ったポイントをやはり口頭でまとめ、プリントに書き始める児童に少し遅れて書き出す「共書き」を実際に参観させていただきました。
小学校2年生の子供たち、全員が「黒板を写す」のではなく、「聞き取って書く」活動の後、先生が書いた黒板の文字と照らして確認していました。
何度も繰り返される「考えた」の表現に着目すると・・・
児童の発言が続き、自分で見つけた教科書中の根拠をもとに、聴き合う様子で、授業が進みました。発言や発表だけでなく、先生の後をつけて読んだり、一緒に読んだり、一人で読んだり・・・と、声を出す場面がたくさんありました。
子供たちは、指でなぞって読んだり、根拠を指さして確認したり、着目した表現に線を引いたり・・・と、45分間いっぱい活動していました。
参観しながら、素直で元気な立山町の子供たちを思い出した先生方でした。参観後には、これから授業でどんな工夫ができるかを話題に、会話が弾みました。