【「読み解く力」向上研究会】雄山中にて授業公開 その2 ~3年社会~
3年社会では公民の授業が公開され、犀川祥裕教諭が現代日本の特色の一つである「少子高齢化」について理解し、生徒が自分事として捉えられるよう、教科書に記載された文章とグラフ等とを、どのようにつないで見させるか、授業展開の工夫がなされていました。
「私たちは少子高齢化社会とどのように関わっていくべきだろうか」という学習課題の提示により、自分事として考える思考材料を教科書の文章やグラフを読み解くことに求めるのだという見通しが生まれました。
「平均寿命と合計特殊出生率」「日本の人口構造の変化」等、グラフから読み取ったことを踏まえて、予想されることをワークシートに整理します。社会科の教科書には文章内容を根拠づけたり、具体化したりする資料がいっぱい!
1ページに3~5の資料が掲載されています。
何を数値化したグラフなのか、縦軸と横軸は何を示しているのか、グラフ自体から見えるのはどんなことか、グラフに隠れた内容、考察できるのはどんなことか・・・。課題解決に資料を読み解くスキルは欠かせません。
「読み解く力」向上は、生徒が自ら学ぶための手段のひとつ。最後に「立山町の施策に関する資料」をもとに話し合うために、教科書の読み解きを丁寧に行いました。
ひとつに定まった答えのない学習課題について、自らの関わりを意識して考えを深めるために、明確な根拠を資料に求める。「読み解く力」を育てることは、思考の土台を確かなものにすることにつながると感じた時間でした。