【県外視察研修の様子から①】相馬市立桜丘小学校での授業参観~2年国語~

 立山町の小中学校では、昨年度から「『主体的・対話的で深い学び』を支える『読み解く力』の育成」に関する取組をとおして、生涯にわたって学び続ける立山町の子供を育てることを目指しています。

 その2か年目にあたる今年度は、意識を「探ろう」から「育てよう」にシフトし、立山町のどの学年・学級においても取り組む重点を共有しながら、各校が児童生徒の実態を踏まえた「自校ならではの実践」を具体化しようとしています。

 そんな「読み解く力」育成に自治体として先進的に取り組んでおられる福島県相馬市に、6月13、14日の両日、13名の視察メンバーがお伺いしました。視察団は、主として立山町「読み解く力」向上推進委員で構成されており、町教育委員会、町センター職員、町小中学校教員が参加しました。

 

【小学校2年生・国語「スイミー」より】

 先生が授業の「めあて」をまず口頭で伝え、それを書き終えた児童の様子を見ながら書き出していく「聴写」や、子供の発言をもとに読み取ったポイントをやはり口頭でまとめ、プリントに書き始める児童に少し遅れて書き出す「共書き」を実際に参観させていただきました。

 小学校2年生の子供たち、全員が「黒板を写す」のではなく、「聞き取って書く」活動の後、先生が書いた黒板の文字と照らして確認していました。

 何度も繰り返される「考えた」の表現に着目すると・・・

 児童の発言が続き、自分で見つけた教科書中の根拠をもとに、聴き合う様子で、授業が進みました。発言や発表だけでなく、先生の後をつけて読んだり、一緒に読んだり、一人で読んだり・・・と、声を出す場面がたくさんありました。

 子供たちは、指でなぞって読んだり、根拠を指さして確認したり、着目した表現に線を引いたり・・・と、45分間いっぱい活動していました。

 参観しながら、素直で元気な立山町の子供たちを思い出した先生方でした。参観後には、これから授業でどんな工夫ができるかを話題に、会話が弾みました。