【県外視察研修の様子から③】先進地の実践報告からの学び
相馬市で「読み解く力」向上に取り組まれるようになって今年度で4年目とのことでした。6月13日には相馬市立桜丘小学校の方から、14日には相馬市教育委員会の方から、試行錯誤しながら積み上げてこられた実践内容について、ご説明いただきました。
多数の資料をご提示いただき、具体的な実践過程、成果と課題等、貴重な情報を惜しみなくご提供くださいました。
視察メンバーからは、研修体制づくりに、リーディングスキルテストの結果分析の活用、小中学校間の連携、市教育委員会からの学校支援等、多くの質問が挙げられました。自校の今後を考える立場の教頭・教務主任の先生方ですので、充実した質疑応答に設定された時間では足りない様子でした。
「読み解く力」はすべての土台に関わるのもであり、子供の幸せに直結する力として捉えて取り組んでおられることが印象に残りました。生涯にわたって学び続ける力を子供たちの中に育てようとする我々立山町の捉えと同じです。
教師が教科書を読み込み、読解力を磨けば、子供への指示が変わる。子供が「読み解く力」を発揮する授業を目指せば、子供自身が「読み解く力」を使って学習できるようになる。実は、大事なことは今も昔も変わらないのではないかと感じた視察研修でした。
お忙しい中、授業と資料を準備していただき、立山町「読み解く力」向上のためにお心遣いいただいた、相馬市教育委員会様、相馬市立桜丘小学校様には、心より感謝申し上げます。
6月23日(金)には、第2回立山町「読み解く力」向上推進委員会を開催し、立山町小中学校のこれまでの取組を踏まえ、今後の実践において「相馬市視察からの学び」をどのように加味していくかについて検討しました。決まった答えが用意されているわけではないので、なかなか大変です。しかし、立山町の小中学校が着実な一歩を踏み出せるように、まずは「相馬市視察からの学び」を周知することから始めたいと思い、推進委員会運営の一翼を担う町センターとして、記事をホームページに掲載しました。
7月6日(木)には、雄山中学校にて、今年度最初の「読み解く力」向上研究会として、3つの授業が公開されます。学期末が迫るこの時期に授業を公開してくださる先生方には感謝申し上げます。新たな視点からの取組として挑戦していただき、「同じ立山町の子供を育てる」小中学校の教員同士で活発な意見交換ができれば、この上ない前進となります。よろしくお願いします。