【「読み解く力」向上研究会】雄山中にて授業公開 その1 ~1年数学~
去る7/2(日)のホームページで、「読み解く力」向上に係る県外視察研修について掲載しましたが、その後、雄山中学校を会場に、第1回向上研究会を7/6(木)に開催し、町内小中学校の教員60名ほどが参加しました。
1年生2クラスで数学の授業を、3年生1クラスで社会の授業を公開し、その後、それぞれの教科部会協議を実施しました。
1年数学では、「文字式の利用」において、長谷川洋一教諭と南里歩教諭が、数量の間の関係を等式や文字式で表せるように、「読み解く力」向上の視点から、授業を提案しました。
文章に赤・青・黄の色線を引いて、立式のための情報を整理するという手立てを実践することで、正しく読み取ろうとする活動を仕組みました。
新たな知識を活用できるようになるには、やってみるしかありません。実践することで「できること」だけでなく、「できないこと」も見つけることができます。
使い慣れたタブレットを活用することで、試行錯誤しながら友達と学び合います。読み解く内容を図にしたり、色線で整理したりすることで、互いの思考をみることができます。
色線を引いた部分を確認しながら、文章を文字式に置き換える過程の正誤を全体で確認します。「読み解く力」に関するスキルを習得するには繰り返しの実践が必要です。ぜひ、今後の学習でも応用できるように頑張ってほしいです。
翌日の授業では、立式の正誤に関する生徒の発言が続き、「なんで~?」「なるほどね」などといったつぶやきが多く聞かれました。さらに、文字式を文章に置き換える逆方向の思考にも挑戦することで、理解を深めていました。
授業後、「難しかった~。」という声を上げた生徒に、「新しいことをできるようにするのは大変。でも、できるようになったら、この先もずっと使えるよ。」と話すと「ふーん、そうなん?」と言っていました。
「難しかった」のひと言は、一生懸命考えた証拠ですね。ずっと先のゴールに行きつくには、まず、歩き始めることです。