カテゴリ:センター行事
【立山区域小中学校科学作品コンクール】第2次及び最終審査会
9月11日(水)、立山町役場大会議室において、立山区域小中学校科学作品コンクールの第2次及び最終審査会を行いました。
立山町・舟橋村の小中学校から、児童生徒が夏休みを中心に取り組んだ力作が推薦され、「自然科学の部」21点、「社会科学の部」11点、計32点の応募となりました。
立山町教育センター所長である杉田孝志教育長から開会のごあいさつをいただき、続いて石原隆審査委員長から審査のポイントについてご説明いただきました。
第2次審査では、立山区域小中学校から選出された教員10名が審査員を務め、展示作品一つ一つに目を通し、子供たちの疑問や解決のための手立て、調査や実験・観察を踏まえた考察等、課題解決や思考の流れを追いながら、意見交換に時間をかけました。
その後、優良作品の中から優秀作品を絞り込みました。
審査員それぞれの視点からの評価、展示内容の背後に感じる子供たちの動き等も考慮しながら最終審査を進める中、こちらも子供たちから多くを学ぶ機会となりました。
約3時間にわたる審査を経て、優秀賞・優良賞を選出した後、作品ごとのよさと選出状況を振り返り、審査会を閉じました。
優秀賞受賞を対象とした表彰式を9月27日(金)16:00より、立山町役場大会議室で予定しております。
ご協力くださった方々に深く感謝申し上げます。
【第3回2、3年次教員基礎研修会】子供との関わりを考える
8月9日(金)、立山中央小学校にて、第3回2、3年次教員基礎研修会を実施しました。
「学級経営」をテーマとした第1回(4月)、「保護者対応」をテーマとした第2回(5月)に続き、最終回となる今回は「子供との関わり」をテーマに、関係づくりのプロフェッショナルからお話をお聞きしました。
講師には、日頃から立山町の小学校がお世話になっているスクールソーシャルワーカーの 野尻 満 先生 をお招きしました。
たくさんの具体事例を踏まえ、「大人から声をかけること」「子供の声に耳を傾けること」の大切さを教えていただきました。
頭ではわかっているつもりでも、野尻先生の「子どもを本気で心配するのが教師だから」「子どもは大人に話を聞いてほしがっている」という言葉を聞き、参加者は改めて子供たちとの関わりを振り返り、向き合うこと、受け止めることについて考える機会となったようです。
参加者の振り返りコメントの一部を紹介します。
・これまでよりも積極的に子供の様子を見取っていこうと感じた。子供から話しかけてくれた時が関係を深められるチャンスだと知ることができたので、今後、このようなきっかけを逃さないようにしていこうと思った。教師からの言葉かけや表情、言葉遣いのひとつひとつを見直していきたい。
・子供の様子や気持ちは多種多様なのだと実感した。今後、10年後、20年後に子供からどんな接し方をされるかと思うと少し怖くなった。カジュアルな日常会話の中に大切なものがたくさん詰まっていると思った。
・普段の何気ない学校生活の中で子供の話を聞き、姿を認め、褒めていきたい。そして、子供のことを本気で心配し、ちょっとした変化に気づくことのできる教師になりたい。そのため、健康観察や給食の時間、休み時間等、子供たちの顔をみて丁寧に声をかけていこうと思う。
・お話を聞いて「形だけの指導」という言葉が印象に残った。「先生だから指導しないと」という思いから指導していたことに気付いた。自分にとって話を聞いてもらえることがどれだけ有難いものだったかを思い出し、子供も同じなんだと改めて感じた。
この研修会では、学級担任になって2年目、3年目の先生方に実情を考慮してテーマを設定しました。
若手の先生方が日々の悩みや成果を共有しながら、学校を越えた横のつながりを築き、身近な先輩にあたる講師の先生方から適切な助言をいただく場になっていれば幸いです。
1学期間に全3回の研修会を実施したことで、2学期、3学期と見通しをもって実践されることを期待しています。
教師の成長がそのまま子供たちの成長につながるものと信じて、今後もそれぞれのキャリアステージを対象とした研修の企画・運営を図っていきたいと思います。
【教師力向上研修会】「学力向上」をテーマに教育講演会を実施
8/7(水)、立山中央小学校を会場に教育講演会を実施しました。
昨年度に続き、対面とオンラインを併用した形での開催です。
立山町と舟橋村の教職員80名ほどが参加しました。
講師には、富山国際大学から、三原 茂 教授 をお招きしました。
「1 学力向上の『学力』とは」「2 個別最適な学習と協働的な学びの一体化ってどういうこと?」「3 授業改善は必要か」「4 これからの授業に」といった4つの項立てでご講話いただきました。
参加者の振り返りコメントとして多様な意見が寄せられており、三原先生のお話を踏まえ「自分自身の授業改善」について考えられたものが多くありました。
それぞれ「自分事」として振り返ったことが今後の授業に生き、立山町の子供たちの学びにつながっていくものと考えます。
ご多忙の中、ご来町くださった三原先生に、深く感謝申し上げます。
【若手教員道徳授業研修会】教材分析から始めよう
7月30日(月)、雄山中学校にて、立山区域小中学校2~5年次教員を対象とした「若手教員道徳授業研修会」を実施しました。
3か月後に予定している雄山中・大坪亮太教諭の授業研究で扱う教材「元さんと二通の手紙」の分析を行いました。
授業研究の指導案を考えるのではなく、参加者一人一人が当事者となって、「自分だったら自分の学級でどんな授業をするだろう」と考えながらのディスカッションです。
ほとんどの先生方はそのつもりで、「自分だったら」視点でのアイディアをもちながら参加しておられました。
グループ活動を中心に進め、まずは学習指導要領の該当部分を交替で音読し、その内容や重視すべき考え方について語り合いました。
本研修のメインとなる教材文の分析では、模範音読・グループ内での音読後、「教材文の構造」「教材文のもつよさ」「中心的に扱えばよいと考える言葉や場面」について話合い、全体で意見共有を図りました。
講師にお招きした釜ヶ渕小・松田伸浩校長先生からは、今回の教材分析に限らず、日々の道徳指導に関する具体的なご講話をいただき、貴重な資料も多々ご提供いただきました。心より感謝申し上げます。
意見交換を経て、松田校長先生からの指導講話をお聞きしたことで、参加者からは「日頃の自身と今後」を意識した振り返りコメントが多く寄せられましたので、その一部を掲載します。
「ねらいたい価値がブレてはいけないが、その考えに至る背景は子供それぞれで違うので、子供の実態を捉えてじっくり準備し、授業では丁寧に聞いていこうと思う。また、教材の核となる人物の心情の変化のみに注目するのではなく、教材文の構造を意識して読むことで、どのような考えが引き出せるかも工夫したい。」
「授業者同士で教材研究や互見授業をしたいと思った。教師や生徒が違えば授業は違ったものになると感じた。そのなかで、授業者がそのようなことを考えさせたいかを明確にしておきたいと思った。しかし、それが生徒への押し付けにならないように「教師も生徒とともに学ぶ」姿勢を大切に授業を行っていきたい。」
「教材を通して生徒たちに考えさせたい価値観について深く分析することが大切だと思った。生徒の目線に立って教材を分析することで、今、生徒がもっている価値観と育てたい価値観との差を捉えることができ、どのような発問をすればよいかを考えることができる。自分自身が価値観に対して深く考え、多様な視点から捉えることが必要だと感じた。」
意見交換を通して得た気付きをそれぞれが自分の言葉で綴っておられ、すべてのコメントに目を通しながら「道徳の授業での子供たちもこうあればよい」と思いました。
2、3年次教員研修会でも顔を合わせ、意見交換する機会を重ねてきた先生方が多く、意欲的な学び合いとなっていました。おそらく授業研究までにそれぞれが実践を積まれ、大坪教諭の授業公開時には、さらに活発な協議がなされることでしょう。楽しみです。
【放課後学習教室】自分で決めて進める「自主学習」
第1学期末考査に向けて学習する雄山中の生徒を支援する「放課後学習教室」が、昨日、終了しました。
今回は特に1年生の参加が多く、1時間~1時間半を集中して過ごす姿がみられました。
参加者の希望に応えられるよう、100以上の席を用意する日もありました。
その準備には、1年生の生徒たちが快く協力してくれたので、町センターは大助かりでした。
学習支援サポーターやお手伝いに来られた先生方への質問もありましたが、基本的には、範囲表を眺めて「今すべきこと」を選択して黙々と取り組む様子ばかりでした。
「沈黙に耐えて集中できる力」はテスト本番はもちろんのこと、テスト勉強及び日常の家庭学習でも発揮される力であり、学力のひとつともいえます。
中学校に入って初めての定期考査ということで「がんばろう!」という意欲が高いことと併せて、小学校で培ってきた自主学習の習慣や、自分に必要な学びを選択する実践力も生きているのかもしれません。
期末テストは明日までです。頑張れ、雄中生!!