2024年7月の記事一覧

【「読み解く力」向上研究会】釜ヶ渕小にて授業公開

去る6月25日(火)、釜ヶ渕小学校にて、令和6年度第2回「読み解く力」向上研究会が開催されました。

 

6年生で杉本愛真教諭による社会科「天皇中心の国づくり」の授業が公開されました。

たくさんの参観者に囲まれた子供たちでしたが、友達の意見に耳を傾け、根拠を示しながら、元気に考えを述べ合っていました。そして、見通しをもって主体的に学習し、伝え合おう、分かり合おうとする姿がありました。

 

 

 

宮前小百合教務主任からこれまでの取組に関する経過報告があり、以下のような意見が挙げられました。

・全教職員で子供を育てることで、教職員にも子供にもプラスの効果が働き、学習意欲が高まる工夫がされていると感じた。

・特によいと思ったのは「全校読み書きタイム」で子供ががんばったことを全校掲示して、相互評価できる場を設けていること。小規模校ならではの強みを生かしたものだと思う。

・ひとつの授業に対して、全員で教材研究や模擬授業、複数回にわたる授業公開によって、実の場で生きる研修会を工夫してきたことが集約された発表だったと思う。

 

協議会ではテーマにしたがってグループ協議を進め、その集約した内容を全体で共有しました。

最後は講師としてお招きした 一般社団法人 教育のための科学研究所 上席研究員 目黒朋子先生から指導講話をいただき、向上研究会を閉じました。

参加者の振り返りから、いくつかのコメントを以下のとおり紹介します。

・社会科専門の先生もおられ、異なる校種、異なる教科の先生と協議することができてよかった。授業で参観させていただいたものをより深めるには、教員同士で交流し、協議するしかないと思える有意義な協議会だった。

・目黒先生のお話を聞き、リーディングスキルの6つの視点を正しく理解しておかねば、間違った認識で授業をしてしまうので、正しい理解が必要だと思った。リーディングスキルの視点はどの教科にも通じる部分がある。

・主観で語る子供を導き、客観で終えるのは、学習では大前提だと思われる。今回の「天皇の強さバロメーター」は中央集権体制をつくろうとした奈良時代の政治について理解するためのよいきっかけになったと思われる。この授業が最終ゴールでなく、この授業から出発だと思う。

 

本研修会には立山町内小中学校から約40名の教員が参加しました。

貴重な学びの機会を提供してくださった釜ヶ渕小学校の先生方と子供たちに深く感謝いたします。

ありがとうございました。

 

今年度最後となる第3回向上研究会は、11月19日(火)、雄山中学校での開催を予定しております。

【「読み解く力」向上研究会】立山小にて授業公開

去る6月12日(水)、立山小学校にて、令和6年度第1回「読み解く力」向上研究会が開催されました。

 

6年生で滝脇裕哉教諭による算数科「分数で割る計算を考えよう」の授業が公開されました。

算数用語を使い、自信をもって意見を言い切る子供たちの姿がすばらしく、日々の積み重ねが見える授業でした。

 

全学年で「マイスタディタイム」の様子も公開されました。さらに、岩本敏和教務主任からの研究経過報告を受け、参加者からは以下のようなコメントが寄せられました。

・子供が自分の目当てを決めて集中して取り組んでいる様子がよかった。自分で学習内容を考えることで意欲的に取り組む環境ができていた。

・「子供向けガイド」や「学習の仕方選択カード」等、低学年、中学年、高学年といった段階ごとに支援の仕方が考えられていて、学校全体で取り組んでおられることがよくわかった。

・「マイスタディタイム」が校時に位置付いており、学校活動の一部として子供たちに意識付いている。中学校でも近い取組ができるとよいと思った。

 

 

協議会では、グループ協議が中心となり、最後は全体で学びを共有しました。

振り返りシートには以下のようなコメントがありました。

・日常の積み重ねが土台にあって、それをさらに高めるような授業を展開されていることがよくわかった。

・目指すところは「主体的・対話的で深い学び」なのだと再認識した。子供たちが問題解決、対話し、他者から学び、自分のよさに気付くためには、基礎的スキルが必要だとわかった。

・リーディングスキルを意識した活動について意見を交わすことができ、有意義だった。協議が授業の進め方や子供への声の掛け方といった内容が中心だったが、式と説明を結び付けるイメージ同定を意識した活動はどうあればよいかというところをもっと深く話し合いたかった。

 

本研修会には、立山町内小中学校から約30名の教員が参加しました。

貴重な学びの機会を提供してくださった立山小学校の先生方と子供たちに深く感謝いたします。

ありがとうございました。

【「読み解く力」向上研究会】立山北部小にて授業公開

去る6月12日(水)、立山北部小学校にて、令和6年度第1回「読み解く力」向上研究会が開催されました。

 

6年1組で宮崎朋夏教諭による算数科「分数をかける計算を考えよう」の授業が公開されました。

算数が苦手な児童も積極的に参加できるよう、すでに学んだ内容や説明に必要な部分を指し示したり、友達と分かったことを説明し合ったりする場面が設けられていました。

 

 

大島孝明教務主任からこれまでの取組に関する経過報告があり、以下のような意見が挙げられました。

・普段の学習と関連づけながら、「読み解く力」のどの視点をねらったものかを明確にし「読み解く力向上タイム」を進めておられる。

・リーディングスキルテストの結果から子供が得意な項目と不得意な項目を理解し、自主学習に生かしているところがすばらしい。教師だけでなく、子供たち自身が意識して進めることの重要性を再認識した。

 

協議会では、参加者それぞれが「自分が授業者ならば・・・」とイメージし、活発な意見交換が行われました。

振り返りシートには以下のようなコメントがありました。

・「読み解く力」の視点を意識した授業が、子供の課題解決に有効に働いたかという協議題に沿うことで、小学校、中学校、教科を問わずに話し合うことができた。

・小学校の先生と中学校の先生の見方が異なることがわかり、様々な視点から話を聞いて自分自身の学びになった。

・INPUTしたものを子供たちが自分の言葉で考え、OUTPUTできていたことや、先生がそれを温かく受け止めることで話しやすい雰囲気が生まれるなど、学ぶ点が多かった。

 

本研修会には、立山町内小中学校から約40名の教員が参加しました。

貴重な学びの機会を提供してくださった立山北部小学校の先生方と子供たちに深く感謝いたします。

ありがとうございました。