【「読み解く力」向上研究会】釜ヶ渕小にて授業公開
去る6月25日(火)、釜ヶ渕小学校にて、令和6年度第2回「読み解く力」向上研究会が開催されました。
6年生で杉本愛真教諭による社会科「天皇中心の国づくり」の授業が公開されました。
たくさんの参観者に囲まれた子供たちでしたが、友達の意見に耳を傾け、根拠を示しながら、元気に考えを述べ合っていました。そして、見通しをもって主体的に学習し、伝え合おう、分かり合おうとする姿がありました。
宮前小百合教務主任からこれまでの取組に関する経過報告があり、以下のような意見が挙げられました。
・全教職員で子供を育てることで、教職員にも子供にもプラスの効果が働き、学習意欲が高まる工夫がされていると感じた。
・特によいと思ったのは「全校読み書きタイム」で子供ががんばったことを全校掲示して、相互評価できる場を設けていること。小規模校ならではの強みを生かしたものだと思う。
・ひとつの授業に対して、全員で教材研究や模擬授業、複数回にわたる授業公開によって、実の場で生きる研修会を工夫してきたことが集約された発表だったと思う。
協議会ではテーマにしたがってグループ協議を進め、その集約した内容を全体で共有しました。
最後は講師としてお招きした 一般社団法人 教育のための科学研究所 上席研究員 目黒朋子先生から指導講話をいただき、向上研究会を閉じました。
参加者の振り返りから、いくつかのコメントを以下のとおり紹介します。
・社会科専門の先生もおられ、異なる校種、異なる教科の先生と協議することができてよかった。授業で参観させていただいたものをより深めるには、教員同士で交流し、協議するしかないと思える有意義な協議会だった。
・目黒先生のお話を聞き、リーディングスキルの6つの視点を正しく理解しておかねば、間違った認識で授業をしてしまうので、正しい理解が必要だと思った。リーディングスキルの視点はどの教科にも通じる部分がある。
・主観で語る子供を導き、客観で終えるのは、学習では大前提だと思われる。今回の「天皇の強さバロメーター」は中央集権体制をつくろうとした奈良時代の政治について理解するためのよいきっかけになったと思われる。この授業が最終ゴールでなく、この授業から出発だと思う。
本研修会には立山町内小中学校から約40名の教員が参加しました。
貴重な学びの機会を提供してくださった釜ヶ渕小学校の先生方と子供たちに深く感謝いたします。
ありがとうございました。
今年度最後となる第3回向上研究会は、11月19日(火)、雄山中学校での開催を予定しております。