2023年10月の記事一覧

【「読み解く力」向上研究会】立山中央小にて授業公開 ~5年国語~

 去る10月18日(水)、立山中央小学校にて、第2回立山町「読み解く力」向上研究会が開催されました。

 7月6日(木)の第1回研究会で雄山中学校にて公開された「中学1年数学」、「中学3年社会」の授業に続き、「小学5年生」の国語が提案授業として公開されました。

 

 3階多目的の広いスペースで、60名近い参観者を迎えての授業公開となりました。昼休みには元気に動き回っていた5年1組の子供たち。授業開始とともに、姿勢を正し、学びモードに切りかえる様子が印象的でした。

 今回の教材「固有種が教えてくれたこと」は、単元「資料を用いた文章の効果を考えよう」に配置された文章であり、子供たちは「文章と図表やグラフ等を結び付けて読む活動」に時間をかけて取り組んでいました。

 提示された図表や文章と照らして、友達の発言内容を理解すること、先生からの質問について思考することは大変集中力を要する学習ではありますが、「なぜ、筆者はこの資料を使ったのかな」と、一生懸命に考えを巡らせているようでした。

 公開授業後の部会協議では、立山町内小中学校40名ほどの教職員が意見交換を行い、子供の目線から教材を分析し、想定されるつまずきを踏まえて授業を構築することの大切さを再認識しました。

  「子供の立場」で「子供のつまずき」を予想し、「個々の子供が実力を発揮できる授業」を創るために、教材分析の充実を図る。「子供が課題解決する」過程において必要な情報を取捨選択し、「子供の具体的支援」につながる手立てを準備する。

 立山中央小学校で作成された「読み解く力を生かした授業改善実施計画」には、「子供主体」のキーワードが配置され、公開された授業と併せて、貴重な研修機会を提供していただきました。

  教師自身が「学習者」であり、「一を教えるために十を知る」つもりで子供と教材に向き合いたいと思える研修会でした。開催と運営にご尽力くださった立山中央小学校の先生方、「読み解く力」向上推進委員のみなさまに、深く感謝申し上げます。

 

 「読み解く力」向上を視点とした授業改善及び学力向上推進事業は、立山町小中学校7校が手を携えて実践する取り組みであり、子供たちにひとつでも多くの「できた」を手に入れてもらうための手立てです。

 今後とも、根気よくがんばります。

 

 

【センターだより】令和5年度号外「そふとめん15」を発行しました!!

 富山県教育委員会による通常学校訪問研修会に立山町教育センターも参加し、学びを共有させていただいております。

 そして、研修の様子や内容について、立山区域小中学校からお知らせいただき、センターだより号外に掲載します。

 今回は、10月2日(月)に実施された舟橋村立舟橋中学校です。

 R5そふとめん15 舟橋中学校訪問研修会.pdf.pdf

【立山町「読み解く力」向上推進委員会】各学校の実践内容を共有しました

 10月13日(金)に、立山町役場・大会議室にて、立山町「読み解く力」向上推進委員会を開催しました。

 本委員会は、立山町教育委員会、立山町教育センター、小中学校の担当教頭先生、教務主任の先生方で構成され、「読み解く力」向上の視点から、子供たちの学力向上を目指す実践の中心となる組織です。

 今回は、本年度に入って3回目の開催となり、小中学校における実践の進捗状況についての情報を共有し、成果や課題について話し合いました。

 

【全体会】各学校から実践内容の骨子について報告があり、質問内容をもとに情報交換を図りました。推進委員だけでなく、後日、立山町内の教職員にも周知できるようにしたいと考えています。

【グループディスカッション】短い時間でしたが、現時点での課題を中心に、子供自身に「読み解く力」習熟度を認識させる手立てや教職員研修の進め方等、授業力向上と学力向上の両面から、意見交換を行いました。

 

 これまで積み重ねてきたことを土台に、まずは、実践していくことで、成果と課題が見えてきます。

 見えてきたら、また、成果はモチベーションのもと、課題は改善材料となります。

 その繰り返しの中で、子供たちが「できる」ようになったことを自信に、学ぶ力を高めていくことを私たちは願っています。

 このように、教員の授業力向上と子供の学力向上を往還する「両輪」だと考え、進めていきたいと思います。

【センター職員による学校訪問】立山中央小学校におじゃましました

 10月11日(水)に立山中央小学校を訪問しました。

 本センター近くにある大規模校・立山中央小学校で開催する研修は多く、いつもお世話になっています。

 10/18(水)には、第2回立山町「読み解く力」向上研究会の開催校として、5年国語の授業が公開されます。11/1(水)には、若手教員研修として、6年道徳が公開されます。

 課題意識をもって、子供たち全員が活躍する授業を目指しておられる立山中央小学校の授業や子供たちの様子を参観させていただきました。ほんの一部ではありますが、ご紹介します。

 

【チャレンジタイム】朝の授業前、清掃活動を終えた4年生の子供たちが楽しそうに縄跳びをしています。「体力づくりだよ!」と元気な声で教えてくれました。

【3年生・国語】電子黒板を見ながら、新しく覚える漢字の読みや部首の確認です。先生と一緒に書き順どおりに、手でなぞります。

【6年生・運動会の振り返り】7日(土)に行われた運動会を具体的に振り返りながら、最高学年としての成長を話し合います。

【2年生・国語】朗読劇のグループ発表です。先生がタブレットで撮影です。なりきって一人で読むところ、2人で声をそろえて読むところ、工夫しながらの朗読でした。

【廊下掲示に見えるメッセージ】校舎内の至るろころに先生たちからのメッセージが掲示されています。知っておいたらよい情報やアドバイス等をとおして、先生たちの願いが伝わってきます。

 

 「投げかければ、必ず返ってくる一生懸命な子供たち。知らないことが多いからこそ、教えることが大事。今は大人が促して、経験を積ませるようにしている。」尾﨑 斉 校長先生がそのように話してくださいました。

 一人一人が興味をもって楽しめる場所のひとつとして、職員室近くに設けられたパズル等、知育玩具のコーナーを見せていただきました。使い終わった後もきちんと整理され、子供たちが大切に扱っていることが分かります。細かなピースやサイコロがたくさんあるのに、未だに紛失していないとのこと。

 先生の思いを汲んで他者との共有物を大切にしようとするマナーや思いやりが見て取れ、言葉で促さずとも、自然と学びを得ている素直さを感じました。

【放課後学習教室】第2学期中間考査に向けて

 雄山中学校の生徒を対象とする「放課後学習教室」を同校ランチルームで実施しました。

 今回は、今週の木曜・金曜に行われる中間考査に向けての学習となります。

 合唱練習後の60分という限られた時間ではありましたが、参加した生徒のほとんどは、テスト範囲のワークやプリントを中心に、集中した様子で取り組んでいました。さらに、町センターで準備した学習プリントで復習する生徒の姿もありました。

 

 明日は15:00~16:30の90分間実施します。

 第1学期末考査の際、本HPに掲載した「放課後学習教室」の有効活用について、再度、ご紹介します。

 ぜひ、実りある時間として活用してください。

 

~6月16日HP記事再掲~

 参加した生徒のみなさんのうち、どのくらいの人がこのホームページを見ているかはわかりませんが、次のポイントを参考にして、ぜひ、自分に合ったテスト勉強の進め方を見つけてください。

【「放課後学習教室」向きの人は・・・】

 今日の取り組みを振り返って「周りに勉強している人がいる方がやる気がでる」「自宅だとくつろいでしまって勉強のスタートが遅くなる」という人は、「放課後学習教室」をうまく活用するとよいですね。友達のそばで一人学習を貫ける人はそうそういないので、座席を選ぶ際に「ほどほどに離れる」のも工夫です。

【「放課後学習教室」で有効な学習方法は・・・】

 最大90分間の滞在時間の中で「何をどこまでやるか」を決めて参加することがお勧めです。たくさんの学習物を広げて、何に取り組むか悩んでいるうちに、あっというまに時間が過ぎます。

【「放課後学習教室」でどんな学習をするか・・・】

 学習サポーターや友達に質問できるのは大きな魅力です。土日に取り組んだワークやプリントの分からなかった箇所について解決するために「放課後学習教室」を活用するのもよいでしょう。

【「家庭学習」につながる「放課後学習教室」に・・・】

 テスト勉強のメインは家庭学習です。参加したことで家庭学習へのモチベーションが上がっていれば何よりです。夕食前にどれだけ学習できるかを考え、すぐに帰宅して取り掛かるか、午後を2コマで捉えて「放課後学習教室」+「家庭学習」の2部構成で取り組むかを選択するとよいですね。

 

 参加したみなさんの中に「できた」「がんばった」という思いが少しでも生まれ、テスト勉強にはずみがついていれば、とてもうれしいです。「できた」「がんばった」をひとつずつ手に入れる時間にしてください。がんばれ!