【「読み解く力」向上研究会】立山中央小にて授業公開 ~5年国語~

 去る10月18日(水)、立山中央小学校にて、第2回立山町「読み解く力」向上研究会が開催されました。

 7月6日(木)の第1回研究会で雄山中学校にて公開された「中学1年数学」、「中学3年社会」の授業に続き、「小学5年生」の国語が提案授業として公開されました。

 

 3階多目的の広いスペースで、60名近い参観者を迎えての授業公開となりました。昼休みには元気に動き回っていた5年1組の子供たち。授業開始とともに、姿勢を正し、学びモードに切りかえる様子が印象的でした。

 今回の教材「固有種が教えてくれたこと」は、単元「資料を用いた文章の効果を考えよう」に配置された文章であり、子供たちは「文章と図表やグラフ等を結び付けて読む活動」に時間をかけて取り組んでいました。

 提示された図表や文章と照らして、友達の発言内容を理解すること、先生からの質問について思考することは大変集中力を要する学習ではありますが、「なぜ、筆者はこの資料を使ったのかな」と、一生懸命に考えを巡らせているようでした。

 公開授業後の部会協議では、立山町内小中学校40名ほどの教職員が意見交換を行い、子供の目線から教材を分析し、想定されるつまずきを踏まえて授業を構築することの大切さを再認識しました。

  「子供の立場」で「子供のつまずき」を予想し、「個々の子供が実力を発揮できる授業」を創るために、教材分析の充実を図る。「子供が課題解決する」過程において必要な情報を取捨選択し、「子供の具体的支援」につながる手立てを準備する。

 立山中央小学校で作成された「読み解く力を生かした授業改善実施計画」には、「子供主体」のキーワードが配置され、公開された授業と併せて、貴重な研修機会を提供していただきました。

  教師自身が「学習者」であり、「一を教えるために十を知る」つもりで子供と教材に向き合いたいと思える研修会でした。開催と運営にご尽力くださった立山中央小学校の先生方、「読み解く力」向上推進委員のみなさまに、深く感謝申し上げます。

 

 「読み解く力」向上を視点とした授業改善及び学力向上推進事業は、立山町小中学校7校が手を携えて実践する取り組みであり、子供たちにひとつでも多くの「できた」を手に入れてもらうための手立てです。

 今後とも、根気よくがんばります。