2024年5月の記事一覧
【県外視察研修の様子から】燕市教育委員会訪問と授業参観
立山町の小中学校では、令和3年度から「『主体的・対話的で深い学び』を支える『読み解く力』の育成」に関する取り組みを通して、生涯にわたって学び続ける立山町の子供を育てることを目指しています。
その3か年目にあたる今年度は、意識を「探ろう→育てよう」からさらに「日々、育もう」にシフトし、立山町のどの学校においても取り組む重点を共有しながら、各校が子供の実態を踏まえた「自校ならではの実践」を具体化し、継続しています。
そんな立山町同様に、「読み解く力」向上に取り組んでおられる新潟県燕市に、5月20日(月)、21日(火)の両日、13名の視察メンバーがお伺いしました。視察メンバーは町教育委員会、町センター、町小中学校教員で構成されています。
燕市教育委員会では、令和3年度からの取り組み経過についての詳細をご説明いただきました。「つばめ読解力育成プラン」の道筋は、立山町の「読み解く力向上プロジェクト」と大部分が重なっており、かつ、一歩先を進む実践状況をお聞きすることができたので、ご教授いただいたことが多々ありました。
同じ中学校区内でつながる燕市立吉田南小学校と燕市立吉田中学校を訪問し、各学年の授業を参観させていただきました。
小中学校それぞれで、実践状況についてのご説明を受け、実際に学ぶ子供たちの様子と照らして学び、考えることができました。立山町の取り組みや子供たちの姿を念頭に置いた質問にも丁寧にお答えくださり、有意義な研修となりました。
「読み解く力」はすべての土台に関わるものであり、「子供たちの未来の幸せのために」という思いで、一丸となって取り組んでおられる様子が印象に残りました。将来にわたって学び続ける力を子供たちの中に育てたいと願う、我々立山町の捉えと同じです。
お忙しい中、授業や資料をご準備いただき、お心遣いくださった燕市教育委員会様、燕市立吉田南小学校様、燕市立吉田中学校様には、心より感謝申し上げます。
6月12日には立山町立立山北部小学校と立山町立立山小学校で、6月25日には、立山町立釜ヶ渕小学校で、11月19日には立山町立雄山中学校で、今年度の向上研究会を開催する予定です。4校で6つの授業を公開し、授業参観に加え、実践経過報告、協議会・講演等を通して、「読み解く力」向上プロジェクト最終年度の充実を図ります。
今回の県外視察研修での学びについては、参加者による振り返りの集約ができ次第、各小中学校にお送りしたいと思います。
「同じ立山町の子供を育てる」小中学校の教員同士での学び合いができれば、大きな前進になります。
今年度も、よろしくお願いします。
【ヤングリーダー研修会】チームの一員として「できること」から始めよう
5月8日(水)、7~9年次教員を対象とした「ヤングリーダー研修会」を開催しました。
立山区域小中学校から13名の教員が参加しました。
忙しい合間を縫っての60分間でしたが、「今年1年間の自分」について考える機会となりました。
講師は立山町立立山小学校・林三千代校長先生が務められ、若手教員が憧れる「ヤングリーダー」としての役割について考えるヒントをご講話くださいました。
「キャリアのVSOP」として、20代は「V→バイタリティ(挑戦する意欲)」、30代は「S→スペシャリティ(得意なところの追求)」、40代は「O→オリジナリティ(自分らしさの追求)」、50代は「P→パーパーソナリティ(人間性による信頼の獲得)」といったお話をされ、教師としてステップアップすること、今の自分をみつめて、今後のなりたい自分の姿をイメージすることを促されました。
グループディスカッションでは、同年次の仲間同士、現在の困りごとも含めた話合いが行われていました。
最後には、それぞれが「チームの一員として、今の自分にできること」を具体化し、互いに伝え合うことで研修を締めくくりました。
林校長先生からは「7~9年次は、察して自分から動いてくれる先生たち。そんな主体的な動きが、学校全体に明るさと活気をもたらしてくれる。」と伝えられた上で、「学校から期待されている」という言葉がくり返されました。
立山町教育センターでは、「同年次といった『ヨコのつながり』を意識した研修」「言葉と思いを交わす中で『自分事』としての答えをみつけていく研修」「区域内の様子を熟知された舟橋村・立山町の校長先生方が講師としてコーデネートされる研修」を今年度も企画・運営していきます。
短時間の研修ではありますが、明日からの取り組みのちょっとした手がかりをもち帰ってもらえれば幸いです。
【特別支援教育コーディネーター研修会】どんな役割?何をする?
4月26日(金)、雄山中学校の会議室をお借りして「第1回特別支援教育コーディネーター研修会」を実施しました。講師に立山町特別支援教育コーディネーター・松井美之先生をお迎えし、立山町と舟橋村の小中学校でその任を担う先生方が集まりました。
講師の松井美之先生からは「特別支援教育コーディネーターの役割」と題してご講話をいただきました。
「すでに経験豊富なコーディネーターさんもいらっしゃるのですが、、、」との前置きをされた上で、「学校内の関係者や関係機関との連絡調整」「各学級担任への支援」「巡回指導員や専門家チームとの連携」「学校内の児童等の実態把握と情報収集の推進」といった働きかけについて分かりやすくお話しされました。
講話後のグループワークでは、それぞれが日頃から「心がけていること」「悩んでいること」を語り合い、情報共有と意見交換を図りました。
事後の振り返りには、「その子供」に視点を絞った児童生徒理解とそれに基づく支援の実現、そのための校内支援体制の確立に関するコメントが多くみられました。
コーディネーターさんを軸に、チーム支援ができるよう、町センターでもできることをお手伝いしたいと思います。