【「読み解く力」向上推進】校内研修のお手伝い

 立山町小中学校で取り組む「読み解く力」向上プロジェクトもいよいよ最終年度を迎えました。

 各校での実践の充実を軸に、令和6年度は小学校間の連携だけでなく、小中学校の接続も意識した取組が展開できればと考えております。

 

 4月10日(水)、雄山中学校からお招きいただき、約40名の先生方と一緒に「読み解く力」向上に関する研修会を行いました。

 

 研修前半では研修課題を共書きした後、参加者全員にとって初見となる「雄山中学校では使っていない技術・家庭科(家庭分野)の教科書」を教材に読み解き活動に取り組みました。

 「可視化を伴う黙読」の体験ということで、接続語・指示語・定義文・図表等の資料に注意して、黙読しながら教科書に書き込みを入れていきました。

 教科書への書き込みをもとに、教科書に記載された内容の骨子をいくつか確認した後、グループワークに入りました。中学校の発達段階を踏まえた手立てを体験し、当事者意識で感じたことを共有します。

 「可視化を伴う黙読」を自身の授業で実践することを想定した場合の「効果」で「課題」「留意点」を話合い、各グループからの発表をもとに整理していきました。「こんな効果が期待できる→でも、こんな懸念がある→そこでこうしてみたらどうか」といった道筋での思考整理です。

 研修後半では、これまでの立山町としての学びを踏まえて「令和6年度の実践に向けて」をテーマに、「視写・聴写・共書き」「RS視点からの教材分析」「個別最適な学びに関する捉え」「小学校での実践紹介」等について、スライドで説明し、現時点までの動きを再確認しました。

 「教師の授業力向上」と「児童生徒の学力向上」は往還するものであり、その手立てのひとつとして「読み解く力」向上に取り組む意義、大規模中学校ならではの利点、教科に拘わらず全教員で取り組む効果についてお話しさせていただき、研修会を閉じました。

 

 「時々の特別」ではなく「日々の積み重ね」によって、立山町の子供たちが「生涯にわたって学ぶ力」を習得し、さらには先生方自身もその力を伸ばしていけるものと信じ、今年度も本事業に携わっていきたいと考えております。